金木犀の降る、銀木犀の降る、 2017

 

桂花の庭院 月 紛紛、 桂花庭院月紛紛

 霓裳を 按じ罷みて酒半ば醺ず。 按罷霓裳酒半醺

 一枝を 折り得て 携へれば 袖に満ち, 折得一枝攜滿袖

羅衣今夜 熏ずるを 須ゐず。 羅衣今夜不須熏

 

〈桂花美人に 題す〉高啓

中庭地白樹棲鴉 中庭地白く、樹に鴉棲む。

冷露無声湿桂花 冷露声無く、桂花を湿おす。

今夜月明人尽望 今夜、月明人尽く望むも、

不知秋思在誰家 知らず、秋思の誰が家にか在る。

 

中秋月を望む<王建>

 


 

忘れ草 垣もしみみに 植ゑたれど 醜の醜草 なほ恋ひにけり

 

詠み人知らず【万葉集巻十二 3062】

さつき待つ花橘の香をかげば昔の人の袖の香ぞする

 

詠み人知らず【古今集巻三・夏歌一三九】